オペレーターの実力をドライ市場に反映させる仕組みを: 指数に振り回されずマーケットを捉える感覚値とは

摘要

日本の海運業界のこれまでの知見•経験が裏切られるかたちでドライバルク市場の低迷が続いている。そうした中、商船三井の永田健一•代表取締役副社長執行役員はドライバルク市場に対する提言を展開している。それは、主に「船腹解撒に向けての国際的な枠組みづくり」、「ドライ市場への格付けへの導入」、「インデックス呪縛からの脱出と本質的な議論」の3つから成る。その背後にある問題意識と論点について、ドライバルク事業に長らく携わってきた永田副社長に改めて話を伺った。未来に向けていま日本の海事クラスターが共有すべき生産的な視点とは何だろうか。