いまが現場調査のチャンス: 1号機原子炉建屋4階という問題

摘要

「そのときは原子炉建屋にカバーがかかっていなかったが，いまはカバーがかかっていて真っ暗だ」,「照明はない」,「高線量区域に迷い込んだり大物搬入口から21m墜落したりするかもしれなぃ」,「東京電力は同行しない」,等々——昨年の2月28日夜，東京電力企画部のT部長は国会事故調査委員会の会議室にやってきて，われわれがその数日後に行おうとしていた福島第一原発1号機の原子炉建屋4階への現場調査について，東京電力自身が一昨年10月18日に現場に入ったときの動画をわれわれに見せながら，約1時間にわたってそう説明した。そして筆者にこう迫つた。