フォークボールはなぜ落ちる東工大·九大·慶大がスパコンで解明「負のマグヌス効果」が大きな要因

摘要

東京工業大学学術国際情報センターの青木尊之教授を研究代表者とする東京工業大学、九州大学、慶應義塾大学の共同研究チームは、同センターのスパコンTSUBAME3.0を用い、野球ボールを縫い目の回転まで詳細に計算する数値流体シミュレーションを実施。その結果、ツーシーム回転のボールでは、縫い目のある範囲の角度において「負のマグヌス効果」が発生し、低速回転のツーシームであるフォークボールを落下させる大きな要因となっていることを初めて見いだすことに成功した。