NWセキュリティ研究の国内拠点CYRECが昨年4月に始動

摘要

いま、サイバー攻撃の脅威は日々すごさを増している。この過去5年間ほどに発生した世界中の重大なサイバー攻撃事案だけでも、その深刻さのほどがわかる。2008年には過去最悪の大規模感染ワームとなったコンフィッカー(Confiker)が登場。2009年には、Webを閲覧するだけで感染するドライブバイダウンロード攻撃のガンブラー(Gumbler)が、2010年には、イランの核施設など重要インフラを狙ったマルウェアのスタックスネット(Stuxnet)が出現してきた。また2011年には、ソニーのサイトを止めさせたDDoS攻撃、三菱重工や衆議院議員会館などのスパイ活動に用いた標的型攻撃が脅威となり、他にもオンライン銀行を狙った不正ポップアップマルウェアやお金を盗む遠隔操作ウイルスが出現している。