「江戸伝統工芸を科学する」理科大で特別企画展

摘要

東京理科大学近代科学資料館(秋山仁館長、東京都新宿区神楽坂)は、6月22日から8月9日まで、葛飾区伝統産業職人会などの協力を得て、東京の代表的な伝統工芸を展示すると共に、その背後にある科学を検討·解説する特別企画展「『江戸伝統工芸を科学する—受け継がれる技巧」を、同館2階の企画展示室で開催する。この企画展は、今年4月に同大の新キャンパスが葛飾区に開設されたのを記念して行われる。主な展示内容=◇布に模様を染める技法「東京手描友禅」：布にどのように染めるのか、色落ちしないわけ。◇江戸時代末期から始まった伝統のカットグラス工法「江戸切子」：ガラスに色をどのようにつけるのか、ガラスを磨く技術。◇日本刀などの製造から受け継がれた「東京打刃物」：どのようにして硬い鋼を作るのか、映像による古刀の新生過程の紹介と現物展示など。伝統の技を受け継ぐ職人が創造する美しい工芸品を展示し、その魅力と背後にある科学について理解を深めてもらうのがねらいだ。