蒸留工程の50％以上可能NEDOプロで無機分離膜開発

摘要

石油化学工場の蒸留工程で大幅な省エネが実現可能な無機分離膜が、NEDO(新エネルギー•産業技術総合開発機構)のプロジェクトで開発された。NEDO、早稲田大学、JX日鉱日石エネルギー、日立造船、三菱化学、千代田化工建設、ノリタケカンパニーリミテドなどのダループによる成果で、現在実際の石油工場で性能評価のための実環境下試験を実施中であり、すでに連続運転200時間を達成した。工業利用可能なこの無機分離膜と従来の脱水方法である蒸留工程を組み合わせれば、50％以上の省エネ化が期待できるとしており、早稲田大学理工学術院の松方正彦教授は「実環境下試験で以上の省エネ化が達成できれば、世界初の無機分離膜として3年後ぐらいには実用化したい」と話している。