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摘要

JX-594ウィルスに、進行性ガン患者に感染して腫瘍細胞を殺す、用量依存的な治療効果があることが明らかになっJXI594は、ワクシニアウイルスを改変したもので、D·Kimらは今回、これを用いて第1相臨床試験(初めての投与量設定試験)を実施、このウィルスで抗腫瘍免疫応答を誘導できることを証明した。同ウイルスを高用量投与した肝細胞ガン(HCC)患者の平均生存期間は、低用量投与群が6.7カ月であるのに対し、14.1カ月になることがわかった。これらは新しいガンの治療方法として期待を抱かせる結果であるが、プラセボ群を対象にしたもっと大規模な臨床試験で確認する必要があり、また、JX-594の防御効果の機序を完全に解明するにはさらなる研究が必要になるとみられる。(ネイチャー·メデイシン電子版)。