ヒト軟骨を-效率的に再生 橫浜巿立大などの研究グループ 独自の培養手法開発 新たな軟骨再生医療実現に期待

摘要

横浜市立大学大学院医学研究科の武部貴則准教授、谷口英樹教授、神奈川県立こども医療せンター形成外科の小林眞司部長らの研究グループは、ヒトの耳介より採取した軟骨前駆細胞から、これまで全く着目されていなかったアイデアで、ヒト軟骨を効率的に再生する手法の開発に成功した。武部准教授によると「再生医療において、軟骨再生は比較的ハードルが低く、容易に再生することが可能と考えられていたが、未だに培養のみで均質で充分な硬さを有した軟骨を作るのは難しかった。一方、生体内へ移植を行うと、きちんとした軟骨が作られる。このギャップは何なのであろうか、という疑問から、体内で生じる発生過程や再生過程をまずは観察してみようと思いたった」と研究のきっかけを語る。