97万電子ボルトビーム 60秒間連続生成成功 ITERプラズマ加熱用加速器開発

摘要

量子科学技術研究開発機構は、国際熱核融合実験炉ITERのプラズマ加熱に用いる中性粒子入射装置(NBI)実現に向けて、ITERと同等のエネルギー•電流密度を持つ水素負イオンビームを60秒間、安定に連続生成する加速器の開発に成功した。柏木美恵子NB加熱グループリーダーは「現在は電源の問題から60秒までしか稼働させられないが、電源の改修工事が完了すれば、より長時間の安定運転が可能だ」という。ITER実現に向けて、大きな一歩となる成果だ。