「ゲノム点変異は良性」判明iPS樹立時の安全性評価理研、安全で有効な治療期待

摘要

iPS細胞を利用した再生医療を実現する上で、課題になっているのがiPS細胞樹立時に生じるゲノム変異の存在だ。理化学研究所科学技術ハブ推進本部予防医療.診断技術開発プログラムの村川泰裕マネージャー、林崎良英プログラムディレクター、放射線医学総合研究所の安倍真澄部長、大阪大学医学系研究科の西田幸二教授らの共同研究グループはヽマウスおよびヒトiPS細胞樹立時に生じるゲノム変異のパターンを全ゲノムレべルで明らかにした。今後ヽ臨床試験例を積み重ね、ゲノムデータと臨床データをひも付けることでヽゲノム変異のもたらす影響を評価し、安全で有効な治療につながることが期待される。Cell Reportsに11日掲載された。