島津製作所医薬品の元素不純物ガイドラインに対応誘導結合プラズマ質量分析計発売

摘要

島津製作所は、ICH(日米EU医薬品規制調和国際会議)が示した「医薬品の元素不純物ガイドライン(Q3D)」への対応に最適な、誘導結合プラズマ質量分析計「ICPMS-2030」=写真=を発売した。価格は2010万円(税別)。同社は、発売から1年間で国内外において90台を販売する計画だ。Q3Dでは、毒性学的に懸念のある24元素について、人の1日摂取許容量を設定しており、より高感度•高精度な分析が求められている。新製品「ICPMS-2030」は、新開発のコリジョンセルと最適化した内部機構により、この要求を満たすpptレベルの高感度を実現するとともに、FDA 21 CFR Part 11への対応、自動メソッド開発機能、業界唯一の測定結果評価機能を兼ね備えており、試験結果の信頼性を一層高めることができるシステムである。