ROV「かいこうMk-Ⅳ」大水深で7センチ厚の存在確認

摘要

日本の南東約1800キメーロトル沖、南鳥島から約200キメーロトルの海域にある海山〃拓洋第5海山〃で1月ヽコバルトリッチクラスト(CRC)の調査が行われた。考えられていた賦存量を超える資源がある可能性を見出し、AUV(自律型無人潜水機)を用いたCRCの画期的な探査システムの実証に成功した。CRCは、古い海山の頂上および斜面で、基盤岩を覆うように存在する数ミメーリトルから20センメーチトル程度の厚みを持った鉄やマンガンなどからなる酸化物岩石だ。1%以下のコバルトやニッケル、3ppm以下の白金などレアメタルやレアアース等も含んでいる。先行研究ではヽCRCの成長速度が100万年で数ミメーリトルということ、遺伝子解析から多様な微生物が生息していることがわかっている。