探査機「あかつき」 金星の弓状模様 成因解明

摘要

立教大、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究グループは、金星で観測された弓状模様の成因を解明した。ネイチャー•ジオサイエンスに掲載された。金星探査機「あかつき」は、エンジン故障で5年遅れて金星周回軌道に2015年12月到着。12月7日から10日まで4日間行われた初期観測では、搭載の中間赤外カメラ(LIR)で南北方向に1万キメーロトルに及んだ弓状の模様を観測した。金星では、雲層の上端(高度約65キメーロトル)で秒速約100メートルの東風(スーパーローテーション)が吹いている。その中で、弓状の模様は期間中同じ場所にとどまっていた。