ニユース•クりツプ

摘要

新しい恒星間彗星の特徴が明らかになつた。21ボリソフと名付けられたこの彗星は、太陽系外から到来したが、その色や形状は太陽系内の他の活発な彗星と似ている。数多くの恒星間天体のうち、いくつかは太陽系内を通過すると考えられるが、一般にこうした天体は暗過ぎるために認識することができない。2017年に初めて確認された恒星間天体ォゥムアムァは、これまでに発見された唯一の恒星間天体であり、彗星活動を示さないことと、その細長い形状で研究者を驚かせた。2年後の19年8月30日、アマチュア天文家のG.Borisovは急速に接近する彗星C2019 Q4を発見し、その彗星が大きく開いた軌道を持つことが9月24日に国際天文学連台によって公式に確かめられ、その名前は21ボリソフと改められた。今回、P.Guzikらは、データマイニングコードにより、その開いた軌道に注目し、ハワイのマウナケア山にあるジェミニ北望遠鏡およびスペインのラ•パルマ島にあるウィリアム•ハーシェル望遠鏡(WHT)を用いて、9月10日に21ポリソフを観測した。13日には、WHTで再びこの彗星が観測された。21ボリソフのコマが広がっていることと尾が短いことを突き止め、核の半径をおよそ1キメーロトルと見積ちつた。コマの色は不均一でわずかに赤みがかっているが、太陽系の彗星と一致することが観測された。21ボリソフは、太陽に向かつて接近する途中で発見され(予想される最接近日は12月8日)、ォゥムアムァよりも明るいことから、天文学者は、今後約1年で彗星が暗くなつて観測できなくなる前に、より広範で、完全、かつ精確なデータセットを得ることができるだろう。(ネィチヤー•ァストロノミー電子版)