疫学と臨床の各指針を統合 研究不正への対応強化も

摘要

文部科学省の科学技術•学術審議会生命倫理•安全部会と厚生労働省の厚生科学審議会科学技術部会はそれぞれ、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針の草案を了承した。これまで疫学研究と臨床研究にわかれていた指針を統合するとともに、研究不正への対応を強化する内容を盛り込んだ。今後、パブリックコメントを実施し、秋には指針を交付する予定。合同会議の福井次矢座長(聖路加国際病院院長)は「検討の中で、日本では公衆衛生学について欧米と比べて十分な教育研究体制ができていないことが明らかになった。今回の指針を契機に倫理などの教育活動を進めていく必要がある」と話している。