JAXA優秀部品開発賞 富山発の人工衛星ヒューズが受賞

摘要

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、第1回「JAXA優秀部品開発賞」として、㈱立山科学デバイステクノロジー(富山市)の「宇宙開発用信頼性保証サブミニチュア限流ヒューズ」を選定した。同賞は、宇宙用部品開発を通レて日本の宇宙開発に大きく貢献したことを表彰するもので、JAXAが平成24年度から新たに開始した。第1回目の今回は、JAXAが前年度(平成23年度)に認定した宇宙開発用共通部品、5社17件の中から選んだ。受賞した「サブミニチュア限流ヒューズ」は、短絡不具合などが起きた場合に異常部分を遮断して、システム全体を保護するために使用する重要な部品。従来、人工衛星などに使用する宇宙用ヒューズは海外製品を使用してきたが、希望納期で調達することが難しい場合もあるなど問題があった。立山科学デバイステクノロジーが開発したヒューズは、人工衛星などに使用できる性能を備えており、JAXAはこれを宇宙開発用共通部品として認定。これにより宇宙用ヒューズの安定的入手が可能になった。この部品は現在、国内の宇宙システムに多く採用され、日本の宇宙開発に大きく貢献していることから、これを今年度の優秀部品開発賞として選定した。