X線吸収スペクトル解析機械学習で自動化KEKなど手法開発

摘要

高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所の小野寛太准教授、東京理科大学の鈴木雄太大学院生は、統計数理研究所の日野英逸准教授らと共同で、機械学習を用いて物質·材料研究に必要不可欠なX線吸収スペクトルの解析を自動化·効率化する手法の開発に成功した。マテリアルズ·インフォマティクス(Ml)という、データ科学を用いて材料開発を加速する試みが世界でなされている。Mlには大量の材料データが必要であるが、現状では第一原理計算などシミュレーションを用いたデータ生成がほとんどである。小野准教授によると「実際の材料開発に適用するためにはヽ質の良い実験データを大量に収集することが必要となり、ハイスループット計測とデータ解析の完全自動化が不可欠であると考えています」という。