若手研究の重複応募可能に

摘要

19年度科研費から、若手研究Aの新規公募が停止された。その結果、基盤研究Bでは若手研究者の応募件数や採択件数が一定程度増加し、若手研究者の一部は着実に基盤研究Bに移行していると考えられる。一方、従来の若手研究Aに応募していたと考えられる研究者集団が、若手研究Aよりも小型の研究種目である基盤研究Cへ流れる傾向が強く出ている。具体的には、18年度科研費の若手研究Aの応募件数は約1800件だったが、19年度科研費では、基盤研究Bの39歳以下の応募件数は約900件増加しているのに対して、基盤研究Cの39歳以下の応募件数は約2400件増加した。