交番検査における車両データを活用した新検査手法の確立

摘要

車両データ分析の結果、データをそのまま利用、選定、補正、更には、新たな判定手法を導入することでデータを活甩した検査が可能であるという知見を得た。これらのデータ分析手法を活用して検査代替を図ることで、従来の機能検査時間（85分）を約20%削減可能である。また、これまで確認できなかった継続的な車両状態の検查が可能となり、検査精度の更なる向上が可能となる。本研究成果である、車両データを活用した検査の効率化を平成27年度末のダイヤ改正を期に実施した。また、平成27年8月にJR東海所属のN700系における改造工事が完遂し、車両データを大量かつ詳細に取得する環境が整った。今後も研究を継続し、車両データの活用可能な対象機器を増やすべく、データ活用の可能性について追求していく。