ポリマーを用いた細粒土混入バラストの軌道補修方法

摘要

バラスト軌道は，経年によりバラストが劣化すると細粒分が多くなるため.雨水などで飽和度が増加すると強度が低下しやすくなります。バラストの劣化がさらに進行すると.細粒分が泥土となりまくらぎ下よりその泥土が噴出して（以下，噴泥）.軌道の沈下が進みます。噴泥が生じるほど劣化が進んだバラストの抜本的な保守方法は.新しいバラストに交換することですが.道床交換はコストが高ぐとくに輸送量の低い路線などでは採算性の面から実施が困難です。このような路線においても適用できる，保守効果が高くて低コストな補修方法が求められていました。鉄道総研では.このような経年劣化したバラスト区間の補修方法を開発しました。本工法は.生分解性ポリマーと反応促進剤を経年バラストに混入して強度を高めることで.噴泥が生じたバラストに対しても沈下低減効果を発揮します。