車両用電子機器の故障の傾向と対策

摘要

鉄道車両では，性能と信頼性の向上及び保守の省力化rnを目指して，VVVFインバータ装置，補助電源装置などrnの電子機器が広く普及している。しかし，製造，組立不rn良，使用環境条件の変化，そして経年劣化などの原因かrnら故障がゼロというわけではない。また，インバータ装rn置などは特別な工夫をしない限り劣化が見えないこと，rn故障の予兆がない場合も多いことから，保守方法や故障rn対策が課題であった。このような状況を鑑みて，鉄道事rn業者36社，関係メーカ12社及び鉄道総研のメンバーで，rn「鉄道車両用電子機器の故障防止に関する検討会」（以rn下，本検討会）を開催している。本検討会では，毎年，故rn障アンケート調査を実施して，故障実績，故障原因を集rn計し，メーカの知見を加えて現状の分析を行い，電子機rn器の故障防止対策，保守のあり方，今後の電子機器に求rnめられる要件を考察している。対象装置は，VVVFインrnバータ装置，補助電源装置，ブレーキ装置（電子機器部rn分のみ），保安装置である。