JR货物EH800形式交流電気機関車（試作車)の概要

摘要

平成27年度末予定の北海道新幹線（新青森〜新函館（仮称)間)開業によって、青函トンネルを含む海峡線(新中小国信号場〜木古内間)の大部分は、在来線(軌間1067mm)と新幹線(軌間1435mm)の双方が走行できるよう三線軌条化し、共用走行区間となる。現在、JR貨物ではEH500形式交直流電気機関車（以下、EH500形式と称す)およびED79形式交流電気機関車（以下、ED79形式50番代と称す)を海峡線で運用しているが共用走行区間においては新幹線規格の架線電圧（交流25KV50Hz)と運転保安設備（DS-ATC※1)に対応する必要があるため、新型の交流電気機関車EH800形式の開発を行うこととなった。本稿では、EH800形式交流電気機関車の試作車EH800-901号機について紹介する。