鉄道工事における安全の取組みとこれからの施工管理

摘要

鹿島と鉄道の関わりは、明治3年に田町-品川間の鉄道敷設に線路撒布用砂利を納入したことから始まりますが、明治13(1840)年に日本で5番目の営業路線である敦賀線、長浜·敦賀間42kmの内、柳ケ瀬トンネル(1,352m)前後の約8kmの施工を担当し、初めて鉄道請負に参画することになります。この時に施工した小刀根隧道は土木遺産に認定されています。その後、明治17(1884)年に日本鉄道会社線品川·赤羽間(現·埼京線、山手線)、中山道線東部線(現·信越本線)を施工し、直江津線直江津·軽井沢間(現·信越本線他)、筑豊興業鉄道若松·飯塚間(現·筑豊本線)、北海道炭礦鉄道会社室蘭線(現·室蘭本線他)等全国の鉄道工事を担当することになり、こののち「鉄道の鹿島」と呼ばれるようになっていきました。