天神大牟田線　列車運行管理装置の更新について

摘要

西日本鉄道(株)天神大牟田線の列車運行管理装置は、CTC装置が1993年の運用開始より約25年、TTC装置が1999年の運用開始より約19年経過し、設備の老朽化が進むとともに構成機器の安定供給が困難な状況に陥るおそれがあったために、システムを更新する運びとなった。新システムでは運転指令所を2拠点化し、運行管理継続機能を強化するとともに線路閉鎖システムを新たに導入した。また、タブレット端末を使用した運行情報配信機能も追加した。本稿では、天神大牟田線における列車運行管理装置更新の概要について紹介する。