世界成長率3.6%に下方修正 IMF見通し

摘要

【ワシントン=時事】国際通貨基金(IMF)は8日、最新の世界経済見通し(WEO)を発表し、14年の世界全体の実質成長率を3.6%と1月時点から0.1ポイント下方修正した。米国中心に先進国の底堅い成長を見込むが、ウクライナ情勢などの「地政学的リスク」に懸念を表明。ロシアの成長鈍化を予想した。IMFはロシアについて政策の不透明性から「投資が弱まっている」と指摘。14年の成長率を1.3%と1月時点に比ベ0.63下方修正した。また、ウクライナ情勢をめぐる米欧とロシアの対立が激しくなれば、原油や天然ガスの生産などに悪影響が広がる可能性を挙げた。