第3回アジア第四紀学会会議(3rd ASQUA Conference)報告

摘要

2017年9月4日から7日まで韓国済州島のロッ テ•シティー•ホテル•チェジュにおいて第3回 アジア第四紀学会会議が開催された。同会議は、 日本第四紀学会の50周年記念事業として2007 年につくばで開催された国際集会において、参 加したアジア各国の研究者との会合で、4年ごと にINQUAのinter-congressの会合として開催す ること、名称をAsian Conference on Quaternary Research (ASQUA)とすることが合意された。 第1回会合は、2009年10月19〜23日に中国 北京において、中国第四紀科学研究会(Chinese Association for Ouaternary Research: CHIOUA) と中国科学院古脊椎動物与古人類研究所の共催で、 北京原人第1頭蓋骨発見80周年の記念集会と合 わせて開催された（第四紀通信17巻1号10-11 ページ参照)。第2回会合は、2013年9月8〜15 日にロシアのUlan-Udeにおいて、ロシア科学ァ カデミーのシベリア支部地質研究所(Geological Institute)がホストとなり実施された（第四紀通 信20巻6号9ページ参照)。第1回と第2回は、 日本代表として熊井久雄元会長がビジネス会合に 参加している。第1回と第2回会合では、Asian Conference on Ouaternary ResearchをASQUAと していたが、第2回ビジネス会合において、Asian Association for Quaternary Research (アジア第四 紀学会）とすることが決定され、次回会合の開催 地からpresidentを選出することになり、韓国地質 資源研究院（KIGAM)のJu-Yong KIM氏が選ば れている。この名称については、今回の第3回会 議において再確認され、日本へはこの報告が最初 となる。ASQUAの日本語名は、アジア第四紀研 究会議をこれまで用いていたが、名称変更に伴い、 アジア第四紀学会とする。