市街地の風環境の研究密集市街地モデルに設定したボイド空間の通風・換気性能の検討

摘要

本研究では3種類の密集市街地モデルを使用して気流・濃度の数値計算を行い，密集市街地の形状と通風・換気性状の関連性を検討する．モデル1では，中心部の4m幅の袋小路の両側に隣棟壁面間の間隔を1mとして10棟　を配置し，これを1ブロックとして周辺に同様の15のブロックを配置する．モデル2では，モデル1の中心部の10棟を隙間なく連結し，モデル3は，モデル1の中心ブロックの周囲を隙間のない同じ高さの一連の建物で取り囲む．3ケース共，中心ブロックの道路面の4点からガスを発生し，気流・濃度計算から市街地の3段階の密集レベルに対する換気性状を把握する．