床面からの化学反応により生成した化学物質の放散量測定:床用接着剤が2-エチルー1ーヘキサノール放散性状に及ぼす影響

摘要

室内空気質汚染の原因として、建材などに使用されている化学物rn質の放散に加え、オゾンやテルペン類の化学反応やエステル類の加rn水分解反応といった化学反応による新たな汚染物質の生成、汚染rn（二次汚染）が報告されている文1～9）rn本研究では二次汚染物質として、欧州（特にスウ工－デン）で問題rnとなっており文1）、また日本でも健康被害の報告文2,3）がなされていrnる　2-エチル－1ーヘキサノール（以下2E1Hと表記）に注目している。rn2EIHの放散は主に床面からとされており、塩化ビニル床材の可塑rn剤として利用されているフタル酸ジー2ーエチルへキシル（DEHP）が、rnコンクリートスラブなど強アルカリ材料中に含まれる水分により加rn水分解し、2EIHが放散すると考えられている（図1（a））文2,3）。