ル一ムエアコンおよび住宅用セントラルエアコンの潜熱負荷とCOP評価法蒸発温度とコンプレッサCOPの算出方法 その1

摘要

本論文では、住宅における暖冷房に関わる省エネルギー評価基準 の現状と今後の動向を踏まえ、新たな評価法を提案した。本方法の 特徴は、冷房時の除湿量が計算可能であることと、Fig.20に示した ヒートポンプ機器のCOP評価の考え方を反映していることである。 その結果、室内湿度環境の評価や、実際の潜熱負荷の計算が可能に なり、ダクト系の設計により風量が変化するセントラルエアコンの 評価も可能になった。現在のルームエアコンやセントラルエアコン の省エネルギー性能評価は、室内の快適性について温度のみを考慮 するため、例えば冷房時には風量を増やして蒸発温度を上げた方が COPは向上して有利となる反面、除湿を優先すると不利になる場合 がある。これは、湿度を含めた環境形成手法の選択を狭めることに も繋がり、環境4要素を考慮した評価基準の整備は早急に進めるベ きと考えられる。本論文ではその一歩となる評価方法を提案した。%In this study, we propose a new COP calculation method for a split type air conditioner. The feature of the method proposed in this paper is that, 1.It became possible to evaluate indoor humidity environment and latent heat load in cooling. 2. The COP calculation is carried out according to the theoretical refrigeration cycle 3. The COP can be calculated with all conditions of supply air volume, indoor/outdoor temperature and humidity, heat load. 4. The method can be applied to a split type air conditioner whose air volume varies according to the design of the duct system.