コンクリートのブリーディング量の予測式の作成に関する実験的研究

摘要

本研究の結果は以下のようにまとめられる。(1) ブリーディング量は混和剤の種類が同一の場合、単位水量およ び水セメント比の減少とともにほぼ直線的に減少するとみなして差 し支えないことが確認された。(2) 水セメント比1水準であるが、ブリーディング試験におけるバ ツチ間やバッチ内のばらつきのデータを得ることができ、プレーン コンクリートではバッチ内のばらつきが大きいことが把握された。(3) 単位水量および水セメント比を考慮したブリーディング予測式 を作成し、既往の式と比較しても遜色のない結果が得られた。(4) ブリーデイング予測式における実験定数αは、使用材料の銘柄 や産地が同じでも、ロットなどにより3〜4倍程度の幅をもつこと、 すなわちブリーディング量が同じ3~4倍程度の幅をもつことが把握 された。今後、αの値に及ぼすセメントや細骨材の品質の影響につ いて検討する必要がある。%This paper presents the results of experiment on the simple prediction model of bleeding of concrete. In the experiment, water cement ratio, unit water content and the kind of chemical admixture were varied. At the result of experiment, for the prediction of bleeding, only one constant coefficient need to be established. The value of this coefficient became the similar one in the plain concrete and the concrete with air-entraining agent. But that of concrete with air-entraining and water-reducing agent was a little bit larger than that of plain concrete. And the coefficient varied largely due to the lots of used material even if the brand or district was the same.