レユニオン島の新設沿岸道路（広幅員のプレキャストセグメント箱桁橋）の設計•施工（後編）

摘要

マダガスカルの東のインド洋に位置するレユニオン島の現在の4車線の沿岸道路は，大規模な落石が発生したため，新設沿岸道路に切り替えることが決定された。これにより，レユニオン島の東の主要都市サン•ドニと.この西約20kmにあるラ•ポッスシオン近郊の商港間の交通の安全性と利便性は大きく向上する。この新設沿岸道路は12.5 km以上に渡りほとんどが海上にあり，7連の高架橋5.4 km，グランシャループ高架橋および海沿いの堤防道路6.7 kmから構成される。本橋は広幅員（28.9m)で薄いウェブを有し，サイクロン，波浪，そして地震発生地域にあるため，これらの環境条件を考慮した構造設計を行った。新設高架橋の設計•施工に関する契約は2014年に締結され，2018年または2019年に完成予定である。本稿では，ラ•ポッスシオン近郊の商港付近で製作したプレキャストセグメントを張出し架設工法にて海上架設した高架橋の設計•施工について報告する。