米(こめ)プラスチック「ライスロン」の製造技術高度化と事業化•製品開発の現状

摘要

これまで試作レベル，あるいは小口ットでの製品化に留まっていたインフレーシヨン成形，シート成形の両成形技術に関して，量産化レベルでの品質安定性，低コスト化の可能性が立証された.今後，これらを技術ベースに，抽出された課題解決やユーザーも含めた評価による技術開発が進み，国内大手メーカーとの共同開発品の取組みや，熊本地域における米プラスチックの地産地消モデルを全国への拠点化の実現を目指し，将来的な当技術を活用したバィォマスプラスチック「ライスロン」のォレフイン系樹脂市場における地位確立を目指している.なお，現在国内地域開発事業としては先行する熊本•九州エリァのほか，新たに北海道，東北地域での拠点整備事業及び市場開拓，新商品開発等を化学品専門商社の北村化学産業と積極的に進めている.また，経済性を追求するために別途国外アジア圏での大規模製造事業の着手検討を始めている状況である.