リニア照射型UV-LED光源の開発と応用

摘要

最近は省エネ•省電力のために，蛍光灯からLED（発光ダイオード）を使用した照明灯への切り替えが進み，信号機もLEDになるなど，LEDは既に一般社会に広く浸透し，人々のLEDに対する認知度もかなり高いものとなってきている.また，昨年（2014年），3名の日本人がノーベル物理学賞を受賞したことも含め，日本人はLEDの技術発展に大きく寄与してきたといえる.今回ご紹介するUV-LED（紫外線発光ダイオード）も赤崎先生，天野先生，中村先生により発明された青色LEDの発明なくしては実現できなかった技術である.1990年代に実用化された青色LEDや白色LEDに遅れて10年後の2005年前後，365～405nmの波長帯にて，紫外線の発光効率が高いUV-LEDが開発•商品化されたことで，UV-LEDの実運用化が一気に進み，2015年の現在においては，あらゆる分野でUV-LEDを使用した光源装置が多く製品化され，社会貢献できるようになってきた.今回は，産業用途分野におけるUV-LEDを使用した紫外線照射光源に関する技術と，その応用について説明していきたい.