膵組に入り、市場旧拡大が予想されるチューナブルXFP

摘要

OFC／NFOECの展示会場では毎年「MarketWatch」として、光通信市場や技術トレンドについて、アナリスト、コンポーネントベンダ／システムベンダなどがそれぞれの視点で現状認識を示し、フロアといっしょになって議論に進んでいくパネルセッションがある。初日のマーケットウオッチでは、パネリストの1人が技術の勝者／敗者を取り上げ、チューナブルXFPをウイナー（勝者）に分類していた。その指摘によると、勝者技術に分類されるのは、OTN、Ethernet、チューナブルXFP、100Gコヒレント、垂直統合型のシステムペンダ。これに対して敗者は、40G、SONET／SDH、新たな挑戦を始めない既存サプライヤ。チューナブルXFPは、100Gコヒレントとともに勝者になるとする見方だ。10G光トランシーパ／トランスポンダを見ると、10G300pinMSAの主要な特長の1つは波長可変性だった。10Gモジュールチューナブル化、プラガプル化が求められていたが、これらの市場要求に全面的に応えられていないのが実情だった。　チューナブルXFPを先行的に製品化しているコンポーネントベンダはJDSU。競合ベンダは、アナウンスはすれども、製品の発表がない状態を続けていた。もちろん、小型化、高密度化を求める市場からの要求は強い。あるコンポーネントベンダは、「チューナブルXFPの問題点として、ネガティブチャープとゼロチャープのいずれにも対応できないので、300pinは生き残る」とコメントしていたが、その当のコンポーネントベンダが、いずれにも対応するチューナブルXFPを今回OFC／NFOECで紹介していた。　チューナブルXFPを展示会場で紹介していたのは、JDSU、エムコア、オフネクストの他に、住友電エ、メナラネットワークス、FOC、オクラロ、フイ＝サなど多数。すべての大手コンポーネントベンダ、それに新興のコンポーネントベンダも加えて、これほど多くのベンタが製品を展示し、デモンストレーションで紹介していることからして、マーケットウオッチで調査会社が紹介していた予測にあるように、「2014年には10G光モジュールの約半分をチューナブルXFPが占める」というフォーキャストの確からしさが増して来る。　技術の進歩、成熟するにしたがって、小型化、低消費電力化、高機能化していくのは当然の傾向なので、いつまでも300pinモジュールが10G市場を棲み分けてもらって生き残れると考えるのは、脳天気なオプティミスムと言われることは避けられないように思える。10G光モジュール市場は、国定波長はSFP＋、チューナブルはXFPに落ち着きそうな様相を示している。