40G光トランシーバはQSFP＋がメインストリームの様相

摘要

現在、クライアント側に使用されている40G、100Gトランシーバは、サイズの大きなCFPパッケージが主流。昨年来、発表が続いているデータセンタ用のToRスイッチには、40Gのアップリンクが用意されているが、ここで使われるのはQSFP＋モジュール。これはマルチモード仕様で、データセンタ内で150m程度の伝送距離が限界。スイッチベンダは、データセンタ間接続用にシングルモードのQSFP＋がほしいと言う。それに応えたのがカラーチップとモレックスだった。2010年にQSFP＋パッケージでLR4（10km）製品を発表し、昨年から量産に入っている。OFC/NFOEC2012では、これにOTU-3（43.01Gbps）製品の追加を発表した。新製品の仕様はOFC/NFOECに取材に行った記者のレポートを待たなければ分からないが、すでに量産段階にあるLR4は、消費電力3.5W、3.5V動作、データレート2.5～12.56bps/chなどとなっている。4chs、1300nm帯を20nm間隔で使ったCWDM。カラーチップは、独自技術System-On-Glass（SOG）PLCベース集積オプティクスを使って小型化を実現したと説明している。LR（10km）を狙うのは、カラーチップだけではない。オフネクスト（Opnext）はQSFP＋40GBASE-LR4（10km）の量産開始と発表した。同社は、40GbEとOTU-3の両方の市場向けに2種類の製品を発表している。消費電力は、このサイズのパッケージでは必然的に3.5Wとならざるを得ない。オプネクストによると、CFPバージョンに比べると消費電力は50％以上少ない。一方、サイオプティクスは、QSFP＋トランシーバ（LR4）用に40G TOSA/ROSAを発表ししている。40G、100Gとも小型化、低消費電力化、ローコスト化のトレンドが急になってきたが、ここでは40Gについて見ておこう。