テラヘルツ波による観測手法で絵画の内部構造を可視化

摘要

情報通信研究機構（NICT）は，テラヘルツ波によるイメージング技術を使って，尾形光琳が1710年ごろに描いた『八橋凶屏風』の内部状態を調査した。その結果，絵の具で描かれた花や橋を含む屏風全面の下層に金箔下地が施されていること，金箔の上層には銅系を中心とする顔料が彩色されていることが新たに判明した。