中性子過剰な炭素同位体16，18cのB（E2）異常

摘要

Recoil Shadow Methodを用いて(18)~Cの第一2~＋励起状態の寿命を測定した。得られた平均寿命は18.9士0.9（stat）士4.4（syst）psであり、B（E2）に換算すると、4.3士0.2士1.0 e~2fm~4である。(16)~Cについて、第一2~＋励起状態の寿命を再測定し、先行研究の結果と比べて約四分の一短い値18.3土1.4土4.8 psを得た。先行研究では測定されなかった↑線角度分布を測定してデータの再解析を行い、両測定が矛盾しないことを示した。(18)~CのB（E2）値が(16)~Cのと同じくグロパルシステマチックスの予測値より四倍以上小さいことから、16cに見られるB（E2）異常は(18)~Cでも起こっていることが明らかになった。