'Nucleon structure from 2+1 flavor lattice QCD near the physicalpoint'[1]のレビュー

摘要

ベクトルカレントと軸性べクトルカレントの差（V-A)の形で書き表される電弱カレントに対する核子の行列要素には4つの種類の形状因子が現れます。詳細は省きますが1、ベクトル型のカレントからはベクトル（F_v)、テンソル（F_T)型の形状因子が、軸性ベクトル型のカレントからは軸性ベクトル(F_A),擬スカラー（FP)型の形状因子がそれぞれ現れます。形状因子とは、カレントに対応するチヤージの密度をフーリェ変換した運動量移行q~2の関数であり、それゆえ形状因子をq~2のべキで展開したときの展開係数a_nは、r~2のn次のモーメントに対応します。