H.264/AVC画面内予測符号化器の高速アルゴリズムとアーキテクチャ

摘要

本論文は小面積で高いスループット性能をもつH.264/AVC画面内予測符号化器の実現を目的とし,rn高速アルゴリズムとアーキテクチャを提案する.改良された方向マスクアルゴリズムは4×4輝度ブロックの各rn予測モードに対応する方向マスクによりエッジ方向を求めてモードの候補を絞り込む.16×16輝度及び8×8色rn差ブロックのモード絞込みは内包する4×4ブロックのモード絞込み結果を用いて行う.これで予測モードの候rn補数は従来の半分となり,予測が2倍高速化される.シミュレーションにより画質劣化はモードを絞り込まないrn場合と比較して約0.2dBに抑えられた.画面内予測符号化器は方向マスクによるモード絞込み回路を含み,マrnクロブロックを処理単位とする3ステージ(モード絞込み,画面内予測/DCT/量子化,CAVLC)のパイプライrnン構成である.パイプラインのスケジューリング(ステージ分割の最適化),モード絞込みによる画面内予測の高rn速化,CAVLCの2並列化により本回路のスループット性能は従来の2倍以上となった.実験により動作周波数rnを同じにしたときに従来の約30％の面積増加でスループット性能が110％向上する見込みを得た.