繊維と不織布を探求した半生の記録: 米長粲氏が『繊維と共に60年の回顧』を発刊

摘要

本誌の編集協力者であるテキスタイル•ジャーナリストの米長粲氏が，自身の半生を記した『繊維と共に60年の回顧』を発刊した。業界誌に連載していた同タイトルを再編集し.単行本としたもの。米長氏は1933年福井県武生町(現•越前市)出身。シルクの貿易商を父にもち，もの心つくころから繊維に囲まれるようにして育った同氏は，親の勧めもあり京都工芸繊維大学に進学。ここから繊維とともに歩む氏の60年がはじまる。卒業後，福井精練(現•セーレン)に入社。その後，転職した東洋レーヨン(現•東レ)での研究開発時代にはシドニー，ニューヨークなど海外勤務も経験し.その頃から同社が進出をはじめた中南米地域やアジア地域でのサポートを努めるなど海外展開に貢献した。