'読む'図書館の設計手法を解說「雪の日の明るさ」に至る道筋

摘要

2011年の開館から約3年半で300万人が来館した「金沢海みらい図書館」。本を読むという原点に立ち返った居心地の良い空間は、海外メディアからも高い評価を受けている。そのノウハウを詰め込んだ。1つの図書館を設計するために、何を考えどのようにつくったのか。シーラカンスK&Hの工藤和美氏と堀場弘氏が「金沢海みらい図書館」(金沢巿)の設計者としての思考の道筋と、設計手法を詳解する。本の構成は、浅川敏氏による建築写真から始まり、第1章は「図書館を考える」、第2章は「図書館をつくる」と、大きく3部に分かれる。第1章は、設計するに当たって視察に行った、国内外の気になる図書館10選。図書館学の専門家である跡見学園女子大学の植松貞夫教授とともにその見所を語る。