木の風合いを生かしながら耐久性を高める技術

摘要

商空間で木質フロアは、温かみと親密さを表現しやすい半面、凹みや擦り傷など、天然素材としての耐久性が問題視されることが多かった。しかし、こうした弱点は化学技術の応用により解消され、長期にわたり美観を保つ木質フロアも登場している。 　大建工業は、住宅用床材の開発で培われた技術を、店舗施設用に転用した床材を発表している。「縁側に使う縁甲板は、日光や結露などによる劣化や寸法変化が問題だった。当社では1970年に、木の風合いを残しながら、木の導管に樹脂を充填し硬化、安定化させるWPC技術を開発、緑甲板など木質フロアの耐摩耗性、対汚染性を実現している。