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摘要

震災後、安全・安心な建物へのニーズが一気に高まっています。特に対策が急がれるのが、災害時の拠点となる公共施設です。自治体の財政事情が厳しいなか、耐震化を速やかに進めるには費用のかかる建て替えではなく、既存の建物を残して改修する方が有利な場合が多いでしょう。「フォーカス改修」で取り上げた江東区役所本庁舎は、建物を使用しながら、免震と地盤の液状化を防ぐ対策の両方を行った国内初の改修事例です。