変化点管理で変化時のトラブルを未然に防止する

摘要

品質管理の基本は，予防の理念にある。トラブルが発生してから対策を考えるより，はじめから不良品の発生を予防するほうが経済的にすぐれていることはいうまでもない。品質管理では，未然防止が大切である。"未然防止"とは，「実施に伴って発生すると考えられる問題をあらかじめ計画段階で洗い出し，それに対する修正や対策を講じておくこと」である。製造現場では，工程の良い状態を維持管理することが重要である。ところが,製造現場では，毎日多くの変化が起こっている。良いものを作り続けるためには，変化があっても，悪いものを作らないように，適切に未然防止を行うことが必要である。