'太古の遺伝暗号表'を実験で再現

摘要

ほぼすべての生物は，共通の「遺伝暗号表」にもとづき，20種類のアミノ酸を材料にして，タンパク賞を合成している。このたび東京工業大学の木寛大介准教授らは，19種類のアミノ酸しか使わない，人工的な遺伝暗号表にもとづいたタンパク質合成を実現した。研究成果は8月21日，『Nucleic Acids Research』のオンライン速報版で発表された。生命誕生から，現在の遺伝暗号表が完成するまでの進化の謎に迫る成果だといえる。