なりやすい病気は？適した薬は？未来の病院はゲノムで診断•治療

摘要

診察室のパメコン画面には,患者が心臓発作をおこすリスクは38％であり,発作時に使う薬の投与量は平均の半分程度が適切であることが映しだされていた——。カルテにゲノムの情報が加わった,医療の将来像である。前ぺージで登場した300万か所をこえるSNPsの中には,高血圧や一般的な糖尿病に代表される生活習慣病のリスクと関連するものも多数みつかっている。そうしたSNPsのタイブをたくさん調べても,生活習慣病の発症の可能性を高い精度で予測するまでには至っていないが,食事や運動量などの生活習慣を見直すきっかけにはなる。