里山ながや•星野川

摘要

都会からの移住者が.地縁のない里山で最初から暮らす場所を確保することは難しぐこのことが都市から里山への移住の障壁になっている.これに対して，移住の機会を増やすために企画された賃貸集住宅が「里山ながや，星野川」である.賃貸集住宅と言えば，都会のもの.限られた敷地の中で上下階や眺望などの違いを.優劣ではない住まいの特徴に変換し選択肢を増やすことが設''計の役割であろう.しかし，ここは，である.農家には，母屋，作業場，倉庫，庭などかを諦めることなくすべてが揃っている.つまり選択しなくてよいのである.そこから，接地していて共用部がなく住戸条件が同じになる長屋の形式が里山において再解釈できるのではないかと考えた.この同じ条件の中から.住人のスキルや考え方次第でいろいろな違いが生まれることを期待している.