成田国際空港第1旅客ターミナルビル

摘要

このプロジェクトの大きな特徴は、年間1,000万人以上が利用する延面積17万m~2の第1旅客ターミナルビル（1PTB）の運用を続けながら、足掛け12年にわたって段階的に工事を進め、最終的には44万m~2の最先端機能を持つ巨大空港に生まれ変わらせたことである。基本設計段階でのプログラムは、①機能更新とスペース拡大による混雑緩和、②出発到着動線完全分離、③耐震補強や防災性能向上、④バリアフリー化とサービスレベル向上であり、4つのサテライトのうち常に3つを使いながら31万m~2、1,800万人/年対応のターミナルを作ることであった。しかし99年に北ウイングが完成供用したあと、1PTBと2PTBの入居航空会社を再配置することとなり、マスタープランの大幅な見直しがなされた。