'素人'次官補に潰される日本のF-X

摘要

米空軍は、ロッキード•マーチンF-22の後継機となる次期制空戦闘機(Next Generation Air Dominance： N GAD)の検討を進めてきた。これまでの検討結果によれば、将来の戦闘環境は今までのような航空優勢は保証されず、彼我互角環境及び熾烈環境(Contested and highly contested environment:以下「CE/HCE」と略記する)で戦うことが予想され、中国本土から一〇〇〇海里以内では早期警戒管制機(AWACS)や空中給油機などの行動は大幅に制限される。現状、米空軍の戦闘機の約八割は行動半径一〇〇〇海里以下で、敵の防空網を突破して長距離攻撃できるのはわずか一六機のステルス爆撃機B-2(1)だけという状況にある。