PTボート

摘要

短射程だが強力な魚雷を主武装とし、その運動性を活かして敵の砲火を潜り抜け、肉薄攻撃を行う魚雷艇は、第一次大戦では欧州各国の海軍で運用され多大な戦果を上げた。軍事費の高騰に悩む各国において、通常の艦艇よりも安価に建造が可能で、少数の乗員によって操縦でき、しかも命中さえすれば大艦をも葬ることができるパンチ力を秘めた魚雷艇はあらゆる点で魅力的な兵器であり、欧州各国は戦間期の緊縮財政下でも積極的に研究に取り組んでいる。